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バイオリンの弦を自分で手軽に交換する方法


  1. ペグ交換イメージ


お店で弦を交換する場合、ついでに状態を確認したり、ちょっとした調整も出来て便利です。

しかし、店に行く暇がないとき、いろんな弦を付け替えて試してみたいとき、突然弦が切れてしまったら!そんなときに自分で簡単に弦交換が出来たら助かります。

今回の記事ではそんな弦交換の際の方法と注意点についてお話しします。(誤解のないように言っておきますが、裏技的なことではないのであしからず😅)

目次

弦交換の方法

弦には糸巻きに通す側とテールピースにつける側(ボール)とがありますが、糸巻き側に先に通してある程度巻いてからボール側を取り付けましょう。
これは糸巻きに弦を巻くうちにねじれができてしまうためです。音の伝達としても良くないですし、弦の寿命を短くする原因になりえます。
まれにボールが大きくてテールピースの穴を通らない場合があります。このときにはテールピース側から先に通すほかないと言えます。

弦を穴に通す〜巻き始め

糸巻きの穴に弦を通したときにでっぱる分の長さは大体5mmくらいで大丈夫です。
短すぎると抜けてしまう可能性があるのである程度だしましょう!
穴が大きくて滑って抜けてしまう場合には2,3センチほど出して指で引っ張りながら巻くことで解決できます。

穴へ通せたら、まずは糸巻きの方向とは逆向きに一周巻きます。
そしてそれをまたぐように二周目を糸巻き側に巻きます。
弦が巻き取られる力で弦を抑え抜けるのを防ぐのが目的です。(写真の状態です。)

巻き上げ〜巻き終わり

糸巻きの方へどんどん巻いていきます。最後の1〜2周は壁際に寄せるように巻きます。
壁際の弦がストッパーとなって、糸巻きが緩むのを防いでくれます。
あまりぎゅうぎゅうに詰めてしまうと糸巻きが固くて回せなくなるので注意しましょう。
ペグボックスの幅に弦が収まらない場合には巻き始めの量を増やして調整します。

弦がねじれないように注意しながら、ナット、駒の溝にひっかけて、テールピースに装着します。
以上で弦交換は完了となります。

追加でワンポイントアドバイス

ナットの溝の部分を鉛筆で擦って黒鉛の粉をつけると滑りが良くなります。
ナットの部分で弦がほつれてしまう経験がある人は試してみてください。
Bくらいのやわらかい鉛筆で軽く擦れば大丈夫です。溝の端っこギリギリは擦らないように注意してください。
もしろうそくが家にある方は駒の溝にろうを塗ると滑りを良くすることができます。

弦交換の際の注意点

駒は弦によって本体との間に挟まっているだけなので、倒れることもずれることもあります。
駒の前後にやわらかい布を置いて作業しましょう。
駒が倒れるとテールピースが弦に引っ張られて本体に打ち付けられることがありますので、テールピースの下にも布をはさんでください。

弦は一本ずつ交換します。順番は特に気にしなくても大丈夫です。(私はG.D.A.Eの順番で行っています😊)

また、新しい弦はよく伸びます。チューニングを何度か行ううちに駒がつられて前なら倒れていきます。手で戻してあげましょう。その時も布は忘れずに!🤔

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