【木工遊び】写真立てを作ってみました🙏


どうも下川バイオリン工房です。
ちょうどバイオリン用の塗装ニスが余ったので写真立てを作ってみました。
木工材料についてはバイオリン製作・修理の際に出る”端材”を使用しようかとも思ったのですが、いきなり写真立をきれいにつくれるかわからなかったので構造研究もかねて100円均一”ダイソー”にて購入した写真立てを加工していきます。
※端材とは・・・材料から、必要な部分を取ったあとの残り。 半端な材料を指します。
目次
- ○ 使用した材料を紹介!
- ○ 制作工程について
- ・下書き
- ・掘り(切り出し、荒堀り、仕上げ彫り)
- ・目止め
- ・ニス塗
使用した材料を紹介!
【木材(加工前)】
使用した写真立てはダイソーで販売中の『フォトフレーム(税込110円)』
こちらは非常に軽く、ある程度強度のある木材です。(なんの木かは詳しくわかりません。シナ材のように見えますが詳細不明)また、フレームの角の合わせがきれいに作られていてガタツキもなく、無駄な金具やガタツいた金具もないため100円にしては驚きの完成度だなぁと感心してしまいます。
【目止め】
写真はありません。目止めについては後述します。
今回はクリアのシェラックニスを使用しました。バイオリン用も販売していますが楽天市場やamazon、画材屋で購入できるものなどなんでも大丈夫です。
ホームセンターで売っている水性ニスの”シラキマモール”が使いやすくていいです。
【下地】
ニスでなくてもいいです。今回は水溶性塗料を使用しています。写真の3枚目”アクリリック ドローイングインク(ホルベイン社製)”
和信の”水性”ペイントでももちろんいいですし、ラッカースプレーなどでもいいです。ただ上塗りニスとの相性はあったりもします。
【色ニス】
バイオリン用に製作されたアルコールニスを使用しています。
アルコールニスやオイルニスなどは塗り方が難しかったり、用具の管理が面倒であったりするため最初は”水溶性”ニスを使用するのがいいと思います。
【カバーニス】
今回はラッカーコートを使用しています。
クリアニスで保護目的の塗りを行いますが別にしなくても大丈夫です。
制作工程について
下書き
鉛筆で下書きします。今回はオリジナルデザインです。
絵は完全に素人なのでお恥ずかしいですが、季節も考えて『クリスマスローズ』にしました😅
掘り(切り出し、荒堀り、仕上げ彫り)
輪郭をナイフなどで深くなぞるように切り込んでいきます。デザインのパーツごとの高さなどを考えながら順番に丸のみで掘り浮かび上がらせます。
平ノミなどを使って仕上げ彫りを行い、立体的な造形を作っていきます。
今回は本格的なノミを使用していますが、市販の彫刻刀セットに含まれる”切り出し刀””平刀””丸刀”でも十分です。
目止め
目止めというのは木材に色ニスを塗った際に染料がしみ込んで色ムラができてしまうのを防ぐ目的で行います。ほかにも木部を強化したり、防水・防虫・防菌などの効果も期待できます。
透明なニスを木材にしみ込ませます。アルコールニスの場合は2~3回塗っては乾かしを繰り返してからガーゼにアルコールをしみ込ませて余分なニスをふき取ります。
ここまでの製作工程については動画がありますのでよければ下のリンクから見てやってください🙇
ニス塗
今回のニスは赤系のニスです。下地に黄色(アクリリックインク)を入れたので茶色っぽくなっています。
手で触らない様に工夫しながら3回くらいに分けて塗ります。途中で目の細かいサンドペーパーや激落ちくん(メラミンスポンジ)でニスだまりやムラを取りながらぬるとキレイに仕上がります。
そして完成となります。