BLOGWorkshop note 工房手記

お知らせ

『日本人製作家 ヴィオラ展』がいよいよ明日開催!



まずは皆さんこちらのチラシはもはや明日の事となってしまいましたので、宣伝にはなっていませんね。ギリギリですみません🙏💦

もしこのブログで気づいていただけた方は是非会場に足を運んでみていただけると幸いです。間に合わなかった方は”こんなことあったんだ”ということでまた次回の開催をお待ちいただければと思います😅

日本人製作家25人が集まり、新作のヴィオラ18台ヴァイオリン17台を持ち込むという展示会が開催されます。

今回こちらの『日本人製作家 ヴィオラ展』に楽器(ヴァイオリン)を出展することになりました。

目次

展示会の概要について

開催日:2023年1月21日(土)、22日(日) ≪10時~19時≫
会場:国立音楽院
入場無料、予約不要

誰でも自由に入って楽器の観覧、試奏ができるフリー展示会です。弓や肩当も借りれるのでお気軽にお越しください。
日本人製作家の中でも巨匠と呼ばれるクラスの方から、新進気鋭若手製作家の方の楽器なども多数出展されます。ハンドメイド楽器に興味のある方は是非見ていただきたいです。

同時開催の無料コンサートについて(要予約)

21日(土)は『NHK交響楽団首席奏者 村上淳一郎ヴィオラカルテット』が企画されています。
11時~12時 と 14時~15時の二回となります。

22日(日)は『小泉奈美・澤田若菜によるヴァイオリン・ヴィオラデュオコンサート』が企画されています。
同じく11時~12時 と 14時~15時の二回となります。

どちらも予約が必要となります。
予約については下記のリンクよりお願いします。
もしくはこちらの連絡先まで ≪国立音楽院 03-5431-8085 contact@kma.co.jp≫

出展楽器について

今回はヴァイオリンを製作して出展しました。
少し見栄えという面ではパフリングやニスなどに課題が残る楽器となっておりますが、板のアーチや厚み、バスバー、ネックや指板の形状など音の鳴りやすさと演奏しやすさにはこだわって作っていますので楽器としては悪くないのではと私自身思っています。

今回、展示楽器の中から選りすぐりのヴァイオリン一台を選びコンサートに使用することとなっており、本日楽器コンペに行ってまいりました。
プロの演奏家(ソリスト)に弾いていただいた結果”1・2番線(E/A線)の音は良くなっていて反応も悪くなく弾きやすいが、低音が弱く、低音・高音のバランスがやや悪くコード演奏がしにくい”との評価をいただきました。

僕自身が目指していた良い楽器や調整とプロ目線での感想との差を知ることができ大変勉強になりました。
とにかく素直に音の出しやすい楽器を目指した結果としては半分合格といった感じでした。

ちなみに展示後は一応販売をする予定です。

今後の楽器製作について

私自身、修理をメインにやってきた人間なので今回のように製作者として研究を重ねた方と一緒に楽器を並べるのはちょっと失礼なのではと恐縮してしまいます(笑)
しかし、製作からこの道に入っていますので今後も作りたいと思っています。

今後の改善としては低音の振動を伝えやすく、吸収してしまわない楽器の研究(主に板厚とバスバーの形状、魂柱の圧力と駒の厚みや材質について)
ニスは今回アルコールニスを使用しておりますが、アルコールは時間がかかる上に硬質でもろい部分があるなと思いました。また仕上げや塗り方にも技術が必要であるためオイルニスに変えようかと思います。
また楽器の下地に染色を施すやり方を模索していきたいと考えています。

最近はオールドイミテーションを製作される方も増えてきているのですが、私はあくまでもTHE新作という楽器を作りたいと思っています。そのうえで深みのある色合いや形状を目指します。

SHAREシェアする

ブログ一覧

HOME > BLOG > 『日本人製作家 ヴィオラ展』がいよいよ明日開催!

〒125-0063
東京都葛飾区白鳥4丁目22-13

© 2020 下川バイオリン工房